無職の父

職安に行く、とその準備をしに洗面所に入った父。しばらく後、「はぁ…」と長く大きな溜息をついた。どうした?と聞くと…

これは、まぁそのままですね。
実際「どうした?」と聞いたのは母ですが、そのあと大爆笑でした。
無職が長いと日々の生活習慣すらおろそかになるものだというのが、父を見ていると非常によくわかります。
本当に次の職を探したいと強く願うのであれば、常に身ぎれいにしているのは当たり前じゃないんですか。
職安てのは毎日のように行ってこそ、こまめにチェックしてこその機関ですよ。
それが、月に一度行くか行かないかで終わってる。
しかも一人では行けず、母が尻を叩いてようやく「仕方なく」「行ってやる」という感じ。
何様?
毎日何してると思えば、庭木を眺めてボーッとしてるか、怒鳴ってるか、食ってるか、寝てるか。
たまにパソコンでなにかの書類を作成しては「仕事をしている気分」になっている。
ものすごい人聞きの悪い言い方をすれば、
「毎日ブラブラして、酒ばっか飲んで寝てる」んですよ。
父の放った一言には、やる気の無さがよく現れていると思います。
そんなんだからいつまでたっても無職なんだよ。
ああ、言いたい。言ってやりたい。
でも、おそらく拳が飛んでくると思うので、どうにもできません。
そういう家に住んでいます。

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